甘い生活

人生に、終止符を、打つ。句読点のように本を書く人がいる。 

視野が(指が)あなたになってアスファルトに残った雪にシャッターを切る

生活のなかで手にとる芸術はあなたの顔をしているだろう

でも恋は罪悪でしょうひとひらを雪ひとひらを手紙にしても

これは夢 夢のかたちの君を抱く日々の名残のながいながい夢

城跡のいくつかに死はきざまれてきざはしに立ち君をおもいだす

十九で道の途切れるともだちの遺すカンバス みな、みな彼岸

君の死とぼくらの堕落とひきかえにひらかれている空中ブランコ

はなびらのカドミウムを陽が濡らす ときにあなたは世界のようだ

きっといつか不幸になってかまわない ぼくをあまさずあげるから、風